整骨院経営というビジネスモデルは既に終わりを告げている
長らく整骨院業界には気が滅入るような話ばかりが続いています。
業界にはびこる不正問題、整骨院が乱立することによる患者の奪い合い、整形外科の台頭による市場の縮小など・・・問題を上げ始めるときりがありません。
そしてとうとう、整骨院経営の屋台骨ともいえる保険治療にさえ国のメスが入ってきています。
もはやビジネス的な観点から言えば整骨院経営を選択するメリットはほとんどありません(『整骨院経営は費用対効果が悪い業界』)。
とはいえ、整骨院経営に携わっている柔道整復師や鍼灸師の方々がビジネス的なメリットだけで整骨院業界を選択していないことは重々承知しています。
大半の柔道整復師や鍼灸師の方々が考えているのは
患者の不調を取り除き健康的な毎日を送って欲しいと願っていること
だと理解しています。
しかしそれらの願いを叶えるためには、まず自分たちが健康的で人間らしい生活を送っていないことには実現することができません。
今や整骨院というビジネスの枠組みの中では、数多くいる柔道整復師や鍼灸師の生活を支えるだけの体力がなくなってしまっています。
そのため整骨院経営.comでは、まだギリギリ保てている経営の中で、現在の整骨院経営のカタチを変化させることを提案しています。
そしてその最良のカタチが
整骨院経営を事業売却(M&A)すること
だと明言します。
これは実際に、整骨院経営.comの経営コンサルタントである私自身が整骨院経営の中であらゆることに挑戦し経験してきた上でのハナシです。
しかも、挑戦してきた内容に失敗してきたわけではなく、業界的な話で言えば成功と言われる形を残したのにも関わらず、整骨院業界にある根本的な問題が解決することはないと知っている上で言っています。
私は整骨院経営時代に3店舗の経営に携わっていました。
始めの店舗は1年余りで単店年商5.000万を達成し、3店舗全てを黒字化し、一日の一人当たりの施術者数は100人ほどをキープさせました。
当然ながら近年で話題に上ることが多い「自費治療」でも同様に大きな成果を生み出す形になりました。
しかしそれでも、整骨院経営は大きな利益を生み出せるビジネスモデルではありませんでした。
そのため、従業員にも大きな還元をしてあげられるわけでもなく、自分自身も余裕をもって施術できるような状態でもありませんでした。
整骨院と呼ばれるビジネスモデルの中であらゆることをやりつくし、業界の中では成功と言える状態をつくりあげてやっと気づいたことがあります。
それが
整骨院というビジネスモデルは既に終わっている
ということです。