整骨院業界で騒がれるあのこと・・・
整骨院業界に対して国も警笛を鳴らしているあのことがあります。
そうです・・・
「不正請求」
です。
例えば治療回数の水増し、スポーツ団体などと癒着し、月初にはその団体の集会にレセプトが置かれサインをしていったりすることです。
またひどい例では1箇所しか施術していないのに2箇所も3箇所も施術したようになっているなどといったことが行われています。
「不正請求」が横行している事態になっているのがこの業界の通例となってしまっています。
しかし、国が取り決めている保険請求時に作成するレセプトで、施術の項目、範囲などを見たときに、患者の症状に当てはまらない項目も存在します。
保険請求枠がおいついていないため、近いところ近い症状で記入を行うという形は100歩譲って仕方ない部分もあるのかもしれません。
しかし、前述のような真っ赤な「嘘」に関しては同じ業界にいたとはいえ恥ずかしい気持ちになります。
この「不正請求」に関しては昔からメディアで騒がれていた件ではあります。
しかしこのよな報道で、これから柔道整復師になる方々が資格を取り、手に職をつけ、開業することへの恐怖や弊害につながっている部分もあるような気がします。
この状況は昔からやっている人たちが業界を食いつぶしているだけであるのに、これからの人の未来をつぶしてしまっているのであれば、とてももったいないことだと思います。
実際にそういっている若者が私の周りにいますし、相談を受ける部分ではあります。
「開業意思はあるけれどなんだか怖いなあ」
などと。
これからの整骨院業界はある意味明るい?!
皆さん、薄々感じていらっしゃるかもしれませんが、これからの整骨院業界は、本物が残っていく傾向にはあると思います。
本物とはいわゆる「ほねつぎ」と言われるような先生たちのことです。
しっかりとした見立てができて、骨折や脱臼の整復ができ、軟部組織の怪我に対しても的確な施術ができる先生のことをさします。
そして保険請求を行わなくても経営ができるような業態に変わっていくのだと思います。
それはレセプトの枠が狭まっていくことによって、今まで存在することができなかった、存在すべきでなかった整骨院・接骨院・治療院・鍼灸院というのが経営していけなくなることも大きく影響するでしょう。
このように考えれば、実はこの「不正請求問題」というのは、まじめに患者様と向き合い、治療技術を高めている先生方にとっては何も恐れる必要のないことだと言えます。
そして、これからチャンスが溢れているということでもあります。
整形外科ではできないような整復も柔道整復師には行うことができます。
保存療法では骨折や脱臼を治す技術は医師よりもはるかに高い人がたくさんいます。
どれだけ人道的に物事の判断ができて、適切な方法でレセプトの請求ができるのかというのが大切になります。
または、受領委任払い制度というものをやめて、患者に直接請求させる方法をとるのか(いわゆる自費治療)など、業界としても課題は山積みです。
柔道整復師協会も大きなものはありません。
小さなものがいくつも存在し、それらを取りまとめるような機関もなく、これからはそういった機関の組成も行われていくことになるでしょう。
柔道整復師の素晴らしい技術は無くしてはならないものだと思います。
骨折や脱臼をほとんどメスを入れずによくしていく方法、靭帯や筋肉の損傷を手業でよくしていく方法、薬や注射を使わずに痛みを取り修復していく方法なども、これからもずっと伝統的に後世に伝えていかなくてはいけません。
一部の非人道的な行為によって、こう言った尊い技術を持つ先生方の首が絞まってしまうことは絶対的に避けていきたいところです。
整骨院経営.comの在り方
当メディアは、これらの問題を解決していく情報をどんどん発信していきます。
素晴らしい技術があれば紹介し、皆さんの参考になるように努力いたします。
また非人道的なことが起こればそれも伝えていき業界としての反省も促すことができれば、と思っております。
この整骨院経営.comが一人でも多くの柔道整復師、鍼灸師、またはそれに付帯するかたがたの一助けとなればと思い進めております。
問題が山積みということはそれだけチャンスも溢れているということに他なりません。
その問題を解決していく治療院に患者様は殺到し、これからの業界を支えていくことになります。
良い意味でも、悪い意味でも不正がばれやすい世の中になり、これから始める方々にとってはある意味チャンスが広がる業界だと思います。
皆さん、一緒になって盛り上げていきましょう!