整骨院経営.comを創設した理由 part4 ~10坪ベッド4床 5年で粗利1億円を実現する方法~

引退後、医療現場へ進む

社会人野球を始めてからというものトレーナーの方々には本当にお世話になりました。

トレーナーの方々には、肩や肘の故障、身体やケアに関する知識を詳しく伝えてもらいました。

また、手技などを施して頂きましたし、休日には病院まで付き合ってくれる親身な姿勢に、将来はこういう仕事ができたらいいなという思いが芽生えました。

野球人生は、先の肩と肘の故障によって社会人8年目で引退することになりましたが、この時の出会いのおかげで、次の目標を得ることができました。

引退後は会社を退職し、国家資格を取得するために専門学校に入学しました。

そして、「柔道整復師」、「鍼灸師」の資格を取得しました。

資格取得後は、ありがたいことに某大学野球部のトレーナーとして雇って頂くことになり、3年間お世話になりました。

この3年間が人生の第3のターニングポイントになりました。

トレーナー時代に感じた「患者と医療の壁」

そしてこのトレーナー時代こそ、最初に、「患者と医療の壁」を感じた時期で、もっとも壁を感じた時期かもしれません。

私がトレーナー時代に感じた最大の問題は、

医療従事者のスポーツ選手へのメンタル面における理解度の乏しさ

です。

当然、やったことも見たこともないようなスポーツに対して、そこで発生した怪我や怪我を予想することは困難です。

それだけスポーツの傷害というのは診察が難しいものです。

しかし、机上の空論で患者の怪我の判断をすることはかなり危険なことです。

分からないなら分からないなりの対応があるはずです。

簡単には「分からない」と言えない職業であることも理解しています(患者の不安をあおるため)が、患者の人生がかかっている選択です。

そんな選択に適当な診断や、無難な回答を繰り返したり、適当な診断をしていていいのでしょうか。

選手のメンタルな部分、怪我が発生する外力の方向や質などは実際にプレーした人間でなければ中々わかりません。

いくら医療に従事している専門家といえども、本質的な所は分かっていないと確信する出来事ばかりでした。

特にスポーツ選手というのは体に関しては感覚的に繊細です。

自分の口では、うまく説明することができないのですが、体の隅々まで正常ではないことを感覚的に感じ取ることができます。

科学的に原因を取り除いたとしても、再発する際の可能性などを感じ取ります。

この繊細な痛みや不具合は、不調な選手の平穏なメンタルをさらに奪っていきます。

パフォーマンス面でも影響が出やすくなり、結果的に思った動きができなくなるという負のスパイラルに陥りかねません。

この負のスパイラルは故障の再発にさらなる拍車をかけてしまいます。

スポーツ選手のこの繊細なメンタルを理解した治療が求められていると思いますが、そこまで行う施設というのは少ないのが現状です。

選手にも問題が・・・

とはいえ、選手側にも問題がないわけではありません。

とにかくスポーツ選手はケアを行いません。

練習が終われば早々と帰宅します。全てのスポーツ選手が完璧なケアを行っているわけではありません。

というより、

完璧なケアをしている選手の方がまれ

です。

しかし、自己管理程度のケアは自分でするべきです。それを医療現場に求めるというのは虫が良すぎます。

その日の練習の疲れはその日に取り、可能な限り翌日には残さないといった最低限の努力は行って欲しいものです。

さらに暴飲暴食、バランスの悪い食事の摂取など、自己管理意識の低さは目に見余るものでした。

自己管理面においても、正すのがトレーナーの役目だと感じていましたが、ケアの勧めにしても、外食を制限することに関しても現状のトレーナーという立場では困難なことが多かったことを記憶しています。

当時の私は、自分の力量不足を呪いました。

選手は練習と捉える幅を、トレーニングだけでなく、

身体のケアも練習の一つとして考える

必要があります。

走ることや筋トレがものすごく良くできているのに、すぐ不調になったり怪我したり・・・。こんな選手は周囲にいませんか?

もしかしたら自己管理が全くできていないのかもしれません。

ちなみに、選手面の意識を変えていく活動としては「野球肩革命所」というメディアサイトを運営しています。

自己管理の意識を芽生えてもらえるような情報配信や、管理方法などを伝えています。

医療現場に携わる人間として、「単純に選手が怠っているんだ」という自暴自棄的な発想はやめて、少しずつでも伝えていく努力をしなければならないと感じています。

そんな医療と現場のギャップを感じることになったトレーナー時代を3年間過ごし、整骨院を開院する運びとなりました。

 

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