これからの整骨院経営は設備投資にカネを使うな
現在の整骨院業界の現状、これからの整骨院業界を考えた時に最も行ってはいけないことがあります。
それは
物理医療機器などの設備投資にお金を使うこと
です。
当然ながら設備投資には物件の造作なども含まれます。
現在、物理医療機器を使用した施術が流行っている背景には、整骨院業界の不調につけこんだ巧妙なマーケティング技術が駆使されているだけ・・・という背景があります。
治療効果の高い機械であることを証明するために、デモンストレーションを繰り返し、さらには消耗品を付属させることでランニングでもコストを発生させるというメーカー側の意向が反映されています。
あくまで持論でしかありませんが、最終的に突き詰められた施術効果で語られる場合、現代の科学においてはどんな医療機器よりも手技だけの治療の方が効果が高いと確信しています。
柔道整復師であり、鍼灸師である以上は、自分の感覚、自分の技術、自分の考えから導き出した施術の方が治療効果は格段に高いと言えます。
なぜなら対象となる相手は人間であり、どれだけ分類化できたとしても必ず細かな部分には違いがあるため、全ての人をカバーする唯一無二の方法など見つかりようもないためです。
その微妙な機微を感じ取るには、現段階では同じ人間にしか不可能なのではないかと考えています。
と、感情論が若干強くなってしまったので現実的な話に戻したいと思います。
最もポイントとなる部分は、
現在の物理医療器の進化はある意味でとまっている
ということです。
もっと簡単に言えば、本質的なところは変わらずに付加価値がついている部分に費用対効果以上の費用が使われていることです。
大半の危機を見渡していけば、本質は電気を流す仕組みであるにも関わらず、必要十分以上の機能が備わっています。
そしてそれらの必要十分以上の機能に対して大きなコストが発生しています。
そのコストはダイレクトに購入者(つまりは整骨院経営者)に反映されていることを考えれば、どれだけの効果が得られていたとしても利益を出すことはおろか、投資分を回収することさえ叶いません。
周波数の変化程度の問題で様々な症状の一時的効果を見込むために、数百万円の機械を購入することは得策であるとは言えません。