整骨院経営に必要なことは「足し算」と「引き算」
整骨院の経営者は大半が柔道整復師や鍼灸師という施術者であることが大半です。
柔道整復師や鍼灸師の特徴として、職人気質になる傾向が強いと言われていますし、私自身も経験者なので肌感覚でそのように感じています。
職人気質自体は素晴らしい考え方の人が多く、患者の不調のために日夜努力を惜しまない人たちなので、柔道整復師や鍼灸師である限り持つべきものであることは間違いありません。
しかし、経営をすることと職人でいることは全くの別物です(『整骨院の経営者でいることと柔道整復師として職人でいることは別物』)。
そのため、整骨院の経営を始めれば「経営者」としての「経営」の勉強が必要不可欠です。
とはいえ「経営」と一括りにいっても何から始めればいいのか分からない人が大半でしょう。
そこで本日は経営の第一歩として重要なことをお伝えしたいと思います。
その第一歩とは
「引き算」と「足し算」
です。
何を当たり前のことを・・・と思われるかもしれませんが、潰れていく整骨院の経営者は大半がこの「足し算」と「引き算」ができていないため破綻しています。
では具体的に、どのような「足し算」と「引き算」が重要になってくるのでしょうか。
誰しもが最も行う「足し算」と「引き算」は利益を計算する時です。
利益は売上から必要経費を引いた額のことです。
ここまでは誰でも計算できます。
しかし、この利益の計算では経営上不十分なことを大半の経営者は知りません。
なぜなら経費以外にも利益から差し引かないといけないものがあります。
それは、
税金と借入金の返済元本
です。
借り入れた分の利息は経費扱いですが、元本は経費の扱いになりません。
つまり経費の元本は利益の中から純粋なキャッシュアウトが発生し、当然そこには税金がかかってきます。
それにも関わらず、利益をまるまる経費として使っていると、開業一年目は良かったとしても翌年には税金に押しつぶされることになるでしょう。
売上が伸びていればギリギリ乗り切ることができるかもしれませんが、売上がいつまでも上がり続ける経営なんてほとんど存在しません。
毎月ギリギリでやっていれば、たった一回の月間での赤字があっただけで経営が破たんしてしまうでしょう。
経営を続ける肝は、税金の支払いを考えた「足し算」と「引き算」です。
反対に言えば、経営は税金を納めるための行うものなので、税金を納めるサイクルを作るようにすれば経営を安定させることができます。
経営を長年続けている人に、本音のハナシを聞けば必ず大切にしていることは税金の支払いです(夢がなさすぎるので大々的には言っていませんが)。