整骨院が完全自費型になっていくのは柔道整復師の必然 ~医師との違いから見える柔道整復師の在り方~

柔道整復師は医師との違いを理解する必要がある

われわれ「柔道整復師」や「鍼灸師」は「医師」との絶対的な違いをしっかり把握し、お互いにできないことを協力しあって1人の患者を治していく必用があります。

必ず「医師」側からは「柔道整復師」の批判が生まれ、「柔道整復師」側からは「医師」の批判が生まれます。

しかし、これらはお互いがお互いの立場を全うしないから生まれる問題だと思います。

「医師」の中にも患者様のことに必死になっている方はいますし、「柔道整復師」の中にも素晴らしい技術を持った人がいます。

一番大切なことは

「1人の患者様を治していくこと」

を頭に置き、それぞれの立場を全うしていくことです。

そのためには、「柔道整復師」は「医師との違い」をしっかり認識しておく必要があります。

まず医師が絶対的にできることといえば

・薬の処方・注射・手術

大きくこの3種類ではないでしょうか。

この3種類に関しては医師にすべて任せればいいと思います。

反対に、「柔道整復師」や「鍼灸師」の強みはなんでしょうか?

それは、

体に触ることで保存療法を元に治していくということができる

ということです。

整骨院が完全自費型になっていくのは柔道整復師の必然

上記のように考えると、

医師によって、「薬」か「注射」、あるいは「手術」じゃないと治らないと言われた場合には、柔道整復師の出番です。

反対に、「保存療法」では治せないとなった場合には「医師」の力を借りる必要があるということです。

このように分野分野でお互いの強みを共存できるような体制が取れれば理想だとは思うのですが、なかなかうまくいっていないのが現実です。

ちなみにこれは、「整形外科的な疾患」の話です。

内科などの場合はもちろん医師にお任せするべきだと思います。

再度確認なのですが、一番大切なことは、

一人の患者がいかに早く健やかに症状が取れるかということに、「医師」も「柔道整復師」も、「鍼灸師」も全力を尽くすこと

です。

しかし現状は、各専門家が自分一人で、あの手この手を使いながら治そうとしてしまっています。

責任感という意味では素晴らしいのかもしれませが、患者のことを考えるとそれはベストとは言えないでしょう。

いかに自分の守備範囲を理解し把握して患者と接することは非常に大切なことだと思っております。

そして、「柔道整復師」としては「医師」には治せないと言われた「傷害」や「外傷」を手技で治していく高度な技術を追求していくことが本来の在り方だと言えます。

その行きつく先は、保険内での治療を行い続けることでも、不正を繰り返すことによって利益をだすことでもないはずです。

完全に自費型の整骨院になっていくことが「柔道整復師」の必然ではないでしょうか。

「保険のきくマッサージ屋さん」という認識を受けている現状は、各々が危機感をもたなければならないことです。

これでは、「柔道整復師」の未来はないし、「整骨院」の今後の役割というのもなくなっていってしまうでしょう。

とはいえ、日々の過酷な経営状況の中で、そんな悠長なことは言ってられない現実もあります。

そんな「整骨院」業界を照らす一筋の光になるキーワードが「事業売却(M&A)」です。

なかなか整骨院のオーナーさんや先生方には馴染みの薄い話かもしれませんが、業界的にも着々と「事業売却(M&A)」の波が広がっていっています。

整骨院業界のM&Aの流れはとまらない?!

整骨院経営でも同様でM&Aは頻繁に行われていることです。

しかし、数十店舗規模のものが多く、馴染みがないというのが実情です。

今後は整骨院は居抜き売却ではなく、大手への事業売却をしていく時代に変わってきます。

整骨院の雇用制度などの実際を考えていくと現在の構図には無理があります。

それらを解消する為にも、資金力のある企業に経営を委ねるという方向性は加速してきます。

保険治療から自費治療のメニューに業界が変わっていくことも「柔道整復師」の本質を考えれば、当然の流れだと言えます。

しかし、その変化のために、現状をベースとした整骨院から移行していくという考え方は適切ではありません。

一度、保険治療の整骨院は事業売却した上で、自分自身の思い描く、完全自費治療型の治療院を開業するというのが最も適切な方法です。

それなりの売上を健全に行っている整骨院であれば3000万円/店舗ぐらいのキャッシュと無限の可能性が得られます。

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