従業員に辞めずにいてもらう方法とは
「従業員が辞めてしまって困る」というハナシをよく相談されることがあります。
しかし、そもそもの話になってしまうのですが、
そこまで同じトコロで働き続けるだけのメリットを与えられるでしょうか?
これができている経営者であれば、まず従業員が辞めることはありません。
むしろ、これだけ生き方が多種多様化してきている現代において、「1~3年で辞めていく」ことが妥当ではないでしょうか。
そして、そのためにできる限りのことを与えてあげることが、結局は長続きにつながってきます。
整骨院経営では続けていると、従業員を雇用することになります。
・受付女性
・施術スタッフ
・研修生
などが主な人材かと思います。
ここでこれらの方々のことをしっかり考え、理解してあげることがその道を開いてくれます。
スタッフの考えていること
受付スタッフ
まず受付の女性に関してです。
彼女たちは、とりあえず就職先が欲しかった、バイト先を探していた、整骨院に興味があった、などが志望動機ではないでしょうか?
こういう受付スタッフには、楽しい職場の提供が絶対に必要です。
定期的なイベント、食事会、簡単な施術や体の勉強、おじいちゃん、おばあちゃんの患者さんとの交流を任せてしまうなど、とにかく整骨院で受付、会計をすることが楽しいと思ってもらうことです。
志望動機は一生働くということはありませんので、できるだけお互いが協力できる状態を作る必要があると思います。
施術スタッフ
次に、施術スタッフ(資格保持者)ですが、7:3くらいの割合で独立志望と勤務志望に分かれると思います。
資格を持って、施術の勉強を含め、患者との接し方、様々な症状別の施術方法などを学びに来ることが頭にあります。
院での方針によって、いろんな治療法があるので、それを習得して、独立開業をしていくと思って教えてあげた方がいいと思います。
勤務志望のスタッフも整形外科に勤務してみたい、他の整骨院も勤務してみたいなどとも思っています。そのためなかなか長続きしないのでそのつもりで雇用しましょう。
施術スタッフには、医療機器の勉強会や施術方法の勉強会、イベントや食事会等を設け、院内での交流の場を作ったり、地域の方々との交流の場を作ったりするのがいいでしょう。
加えて福利厚生の充実ですね。
会社員としてしっかりとした雇用、給与面もそれなりにシビアに考えいくことも大切です。
研修生
次には研修生です。
彼らはその整骨院の色や特性、特殊な手技療法を学びに来る学生がほとんどだと思います。
最低賃金で、特に戦力とならないために、資格を取って戦力となってからのことを考えながら、接することが大切です。
研修生だからと言って馬鹿にせず恩を売っておくことが重要だと思います。
非常に整骨院業界は、雇用して長くいてもらうことは難しいと思います。だいたい1年〜3年の間には羽ばたいて行ってしまいます。
その時に背中を一押しできるような器が経営者としても大切でしょうね。
反対に5年以上もいてくれるようなスタッフには是非背中を押してあげられるような経営者であってほしいところです。
そんな経営者のもとには人が絶えずやってきます。自分だけで独り占めしようとする人の元からはいつか人はいなくなってしまうものです。