整骨院業界を外の世界から眺めるススメ
整骨院業界が現在どうなっているかを知る最も早い方法は、整骨院業界以外の世界から整骨院業界を眺めてみることです。
すると、現在の整骨院業界がいかにアンバランスな状態になってしまっているか理解できると思います。
しかし、柔道整復師や鍼灸師は整骨院業界を外の世界の感覚で眺めるのが苦手です。
柔道整復師や鍼灸師の大半は、高校卒業後または大学卒業後に、そのまま専門学校に通い、手に職を覚え、整骨院等で研修し、開業しているのが大半です。
そのため、
整骨院業界に関わる人間は整骨院業界以外のことをほとんど知らない
という傾向が強くなります。
とはいえ、柔道整復師や鍼灸師である限り、しかたのない一面もあります。
それは、患者の体に触れ、患者の体調に関わる施術をするため、その道のプロになるためには整骨院業界にどっぷり浸からなければ成り立たない職業です。
しかし、
柔道整復師としての職業の在り方とビジネスとしての在り方は共存させにくい
ということを忘れてはいけません。
昔で言えば「保険制度」が確立していたため、整骨院業界はビジネス的な側面を気にしなくても成り立っていたかもしれません。
しかしその「保険制度」が崩壊を始めている現在では、ビジネス的な側面を考えなければ成り立ちません。
整骨院従事者にとって技術にフォーカスすることは森の中で木を見る行為です。
しかしビジネスでは森全体のことも把握していなければ、周りは火事なのに自分の目の前の木が燃えていなければ危機的状況にあることに気づきません。
今まさに整骨院業界は大火事になっています。
その山火事に気づくためには山からでなくてはなりません。
つまりは別の業界から眺める視点が必要になります。
整骨院業界.comでは整骨院業界を別のビジネスの視点から見た上での情報を中心にお伝えしています。
また著者である私自身は整骨院業界にどっぷり浸かって複数店舗の整骨院を経営した上でお伝えしています。
森も木も両方見てきた上でベストな状態を伝えています。
今、大半の整骨院は大火事の中で経営を続けています。
その事実に気づきながらも具体的な策が見つかっていないのか、そもそも気づいてもないのか、いづれにせよ何らかの具体的な策がなければ、この2、3年が整骨院経営者にとって大きな境目になるでしょう。