整骨院の不正はお金を得ても大事なものを失っている
柔道整復師の資格を取得し、整骨院業界に入り従業員として、または経営者として関わりを持った時に、業界の負の部分をたくさん経験していると思います。
先日、ある整骨院の従業員と話をしていた時に、現状の整骨院業界を象徴するような会話がありました。
それは
「名前だけ書きに来る患者が来る」や「来ていない人のレセプト用紙がある」ことに不信感がある
という会話です。
反対に経営者は、
「1日の売上の少なさを考えれば、不正でもしなければ経営していけない」
といった声も聞きます。
これは、たまたま私が行った整骨院だけに起きている現象ではないでしょう。
整骨院業界の保険内治療は、大半が国民から徴収している健康保険料を財源としています。
この財源は、健全経営している整骨院対して分配され、患者の症状改善に貢献できる整骨院に分配されるために存在しているものです。
しかし、現状の不正が横行してしまっている状況が、国からの整骨院業界に対するイメージを悪くしてしまっていることは確実です。
その結果、国からの締め付けが厳しくなることは必至で、整骨院の経営も簡単なものではなくなっていきます。
と、ここまでは整骨院に関わっていると「不正」に関して良く聞く話ではないでしょうか。
しかし、こんな俯瞰的な話だけでなく、「不正」をしてしまっていることによる弊害はもっと身近に存在しています。
それは
整骨院で働く「従業員」や、「経営者」の精神衛生上良くない
ということです。
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