整骨院の治療にリコールはなんて存在しない

整骨院の治療にリコールはなんて存在しない

最近、三菱自動車の大リコールが問題になっています。

ちなみに私は野球現役時代に三菱自動車に所属しており、2回経験しました。

1回目のリコール問題では、野球部は休部に追いやられ、2回目の問題の時には野球部は活動自粛となりました。

1回目の時には、野球部はその年の日本選手権を最後に休部となり、私は「三菱自動車水島」から「三菱ふそう」に移籍しました。

2回目の問題の時には、1年間の活動自粛となり、その時に野球人生にピリオドを打ちました。

そして今回に関しては、もう関係はないのですが、なかなか他人事のようには受け取れません。

人生のターニングポイントに常にリコールが付きまとっていたのですから。

しかし、ここからは二つのことを学びとることができるのではないでしょうか。

それは

・どんなに大手であったとしてもリコールのような超規模的な問題で雇用がどうなるか分からない・製品であればリコールができるが治療はリコールできない

ということです。

車の「リコール」であれば、回収して直すことで、終了します。

お金の問題で解決できる話です。

しかしこれが人の体だったらどうでしょう。

「リコールなので回収し、もう一度治療します」といえるでしょうか。

もうその患者さんは二度と来院されないでしょうね。

人間は対象が自分に近づけば近づくほど、対象に対して恐怖感を感じるため、警戒し、敏感となります。

そんな人間に対して、我々は直接「手」で触れて施術をしています。

「施術によって傷つけてしまった」、「施術によって悪化させてしまった」などは取り返しのきかない事態だということを強く自覚しなければいけません。

「整体」や、「ベビーマッサージ」などで、体を麻痺させてしまうような事故や、新生児を死亡させてしまうような事故も起こっています。

製品のようにリコールで部品を変えたりすれば再び動き出すようなことは人間ではありえません。

取り返しのつかないことをしてしまう前に、しっかりとした「知識」と「技術」を身につけ、最善の注意を払って患者さんの治療や施術にあたらなくてはなりません。

我々は治すこともできれば殺すこともできます。

そういったことを学んでいるのですから、10対0で治す方に注力して行わなければいけません。

治療に二度はありません。リコールはありえないのです。