整骨院の経営は労働対価が悪い業界だと理解していますか?
飲食店はとても薄利多売な業界だと言われます。
食材を仕入れ、食材を仕込み、ランチやディナー営業を行います。
仕入れの値段が変わっても、商品の値段をコロコロ変えるわけにはいきません。
お客様が来店する時間帯の前後には、仕込みの時間が必要なため営業時間よりも労働時間は長くなります。
そのため、仕入れをどれだけ安くできるかが経営の鍵となるでしょう。
いくら美味しい食べ物を提供したとしても、仕入れコストが高く、薄利になってしまっては、経営が困難になることもあると思います。
さて、なぜ飲食店の話を冒頭からしたのかというと、飲食業界同様に整骨院業界も薄利多売な業界になってきているからです。
整骨院経営においては、仕入れは微々たるものですが、1人あたりの単価が低く、1人あたりに対応する時間が比較的長いことから、人件費との費用対効果が良いとは言えません。
さらに単価をあげることも容易ではありません。
整骨院業界のベースはどうしても保険治療に依存しているため価格を操作することができません。
業界の構造的を考えれば、一人当たりの対応をできる限り短くし、少人数でたくさんの患者さんを診る必要があります。
では、自費治療を導入すれば良いのではないか・・・と短絡的に考えても上手くいきません。
整骨院経営と自費治療は根本的に患者が求めていることが違います(『整骨院の自費治療が失敗に終わっていく理由はシンプル』)。
整骨院業界は、どうしても労働対価が悪い状況から抜け出すことができない状況に追い込まれています。
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