柔道整復師が整骨院勤務よりも整形外科を選ぶ理由
「柔道整復師」や「鍼灸師」の「専門学校」も昔に比べ激増し、それに比例して1年間に新たに生まれる「柔道整復師」や「鍼灸師」の数も急上昇してきました。
それにも関わらず、「整骨院」に就職する「柔道整復師」の就職率は下がっています。
その理由は、
整形外科への就職が増えているから
です。
なぜ、このようなことが起きているのでしょうか。
答えは簡単で、今の世の中における価値観において、整形外科で働くことがマッチしているからです。
給与面に関しては、「整形外科」と「整骨院」で大きな違いはありません。
しかし、「整形外科」は「法人格」を持っている「クリニック」や「病院」にあることが大半なため「社会保険」への加入、勤務体制が整っていること(昼休み有・7時間/日・週休2日・有休休暇)。
さらに、全てではないですが、「整形外科」の方が給料が多いケースが多々あります。
「整骨院」と「整形外科」での勤務の違いをまとめると以下のようになります(平均値)。
給与 | 社会保険 | 厚生年金 | 雇用保険 | 勤務時間 | 外傷の数 | 休日 | |
整骨院 | 20万程度 | △ | △ | △ | 9時間以上 | 少 | 少 |
整形外科 | 25万程度 | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | 7時間ほど | 多 | 普通 |
上図だけを見ればどちらに就職したくなるかは一目瞭然ではないでしょうか。
「柔道整復師」、「鍼灸師」としての活躍の場、それに伴う職業としてのモチベーションなどを考えると、答えは明らかです。
むしろ「整形外科」を選ばない人がいるのであればそれはセンスがないと言われても不思議ではありません。
「柔道整復師」の良いところ、「柔道整復師」しかできない技術は多々存在しています。
しかし現代においては、
その技術を追求することよりも生活することの方に重きをおいている
傾向にあります。
もっと具体的に言えば、
「整骨院」よりも「整形外科」に勤務した方が「自分の時間」を確保できて、趣味や好きなことにかける時間が得られ、人間的な生活を送ることができる
ということです。
これは、どんな生活が人間として正しいかどうかのハナシではありません。
現代の日本で生きる人間の多くが望んでいる生活のハナシをしています。
整骨院業界に優秀な人間が集まらない・・・と言われて久しいですが、その理由は明らかです。
本気で人を雇って整骨院を反映させたいと考えるのであれば、何か変化をつけなければ雇用することはできません。
しかし、物は考えようで、「整形外科」を選んでいる理由に夢はありません。
大半の「柔道整復師」が本来は「整骨院」で働き、自分の「整骨院」を開業する夢を持っています。
それが現実をつきつけられた時に、「整形外科」という選択肢を選んでいるに過ぎません。
つまり、条件面さえ合わせられれば、まだまだ雇用のチャンスは潜んでいることになります(『整骨院の経営は大手企業でないとやっていけない時代がくる』)。
そのためには、単純に賃金を上げるだけでは不可能で、整骨院の利益を拡大させなければなりません。
もしくは、現在の整骨院業界の流れから外れた考え方を持たなければ生き残っていくことはできないでしょう(『これからの整骨院経営の理想形はとにかく小さく』)。
具体的な方法を知りたい方は弊社までご相談ください。
弊社のコンサルタントである大竹一彰は、柔道整復師の国家資格取得後3か月で整骨院を開業し、わずか2年で単店舗当たりの売上全国1%以内、1日平均来院数100人前後(施術者2名)にまで育て上げ3店舗の運営を行った後、事業売却(M&A)を行い複数の事業を立ち上げながら整骨院専門の経営コンサルタントとして活動しています。
弊社への問合せの流れとしては、実際の店舗を見なければどうしても具体的には申し上げにくいことから、まずは初回無料コンサルティングを受けることをおススメします(別途:交通費が発生します【東京都内は無料】)。
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