整骨院を黒字経営だからこそ売却するの意味が理解できるかが勝負の分かれ目

整骨院を黒字経営だからこそ売却するの意味が理解できるかが勝負の分かれ目

「黒字経営」と聞くと、なかなか「売却する」という話と結びつきにくいかもしれません。

しかし、これからの整骨院・接骨院・治療院・鍼灸院の業界の状況を考えれば、非常に面白い考え方の一つで、この考え方を理解できるかが勝負の分かれ目になってくる瞬間が訪れます(『これからの整骨院業界の5年後を予測する』)。

先日の記事『「居抜き」であることは大したメリットにはならない』でも記した通り、事業が回らなくなった段階で「売却」すると、二束三文で「売却」するだけになり何のメリットも生みません。

また整骨院にしろ、接骨院、治療院、鍼灸院であったとしても店舗営業が基本になるので、事業がうまくいけば現場を離れていきたくなる人が多くなります。

つまり独立しやすい業界だという事です。

それらを考えたうえでも、開業当時から「事業売却(M&A)」を目途にいれた事業展開することも一つの考え方だということです。

開業して良いこと悪いこと

「柔道整復師」や「鍼灸師」は国家資格を取得した以上、「開業」や「起業」といったことを目標としている方が大半ではないでしょうか。

開業し、所得も通常の会社員より多くもらい、結婚して家族も持ち、一定水準よりも上の生活を夢見ている方が多いのかもしれません。

しかし、昨今の整骨院業界では、そんな夢を簡単に見られるような業界ではなく、どちらかというと厳しい業界になってきていると思います。

一時期ワーキングプアという言葉がありましたが、一歩間違えれば、そうなりかねない業態だと思います。

それは、

・コンビニよりも店舗数が多くなった
・整骨院に来院する患者が減少している
・療養費の枠が削減されつつある

といったことによって、すでに整骨院業界は再編の段階に入っています。

これが全てだったとしたら、ビジネス的な側面だけで考えて、簡単に夢を見て開業したいと思えるでしょうか。

まさに今の若手の方が悩んでいることでしょう。

しかし、私はそんなことが叫ばれ始めた中で開業しました。

それも5年後の「事業売却(M&A)」を当初から狙ってです。

市場調査等を細かくした結果、

売上を上げることよりも「継続させること」が非常に大変な業種

だとわかっておりました。

しかし、その中でチャンスを見つけ出し、一つの成功経験をするために開業してみました。

当時はフリーランスでしたので所得も限定的で明日の生活も困るような状態でした。

その為、開業して一般人並みの生活を手に入れようと思っていたことも一つの開業理由です。

営業に関しては、順調に軌道に乗り、ある一定の売上を維持できるようになりました。

その一定の売上が出来た時、さらにもうちょっと頑張ってみましたが、簡単には売上が伸びていかない現実に直面します。

当然、店舗単位の売上になるので、能力の差こそあれ、

「労働者単位」の売上が上限

になります。

つまり、「単価」が固定であれば「スピード」しか売上を上げる方法はなく、それにも限界があるということです。

その瞬間に「事業売却(M&A)」を検討し始めました。

それは開業して4年弱たった時です。

結局は5年経たずに「事業売却(M&A)」がすみ、純利益で億という数字が残りました。

これが多いか少ないかは別として、あのまま継続していたら、

「スタッフの雇用問題」や「毎日の現場での拘束時間」などからイキイキと仕事が出来たのかと思うと疑問

が残ります。

ここまでは、どちらかと言うと「事業売却(M&A)」前提で、開業することのデメリット部分を書いてきましたが、当然良いこともたくさんあります。

それは沢山のスタッフに囲まれて仕事が出来たことと、協力してくれる仲間たちができたこと、頑張った甲斐があったなと一番はお客さんから頂いた言葉の数々です。

しかし、

頑張って経営している以上幸せはきません。

「頑張っている」思いが出ている以上は健やかな生活はできないんじゃないかなって思います。

となると総合的に考えれば、それほど良い思いはしなかったのが事実なのかもしれませんね。

経営的立場から良かった面は、我々に支払われる「療養費」は、支払いが滞ったり、支払われなかったりということがまずほとんどありません。

それによって「金融機関」の融資もおりやすく、事業拡大等には「金融機関」からの協力をたくさん頂けます。

他の業種だとなかなかそういうわけにもいかないので、非常にメリットを感じる部分です。

「開業」だけに言えることではありませんが、物事には必ず「良い面」と「悪い面」が存在します。

いいところだけを見ることができる先生は十分素晴らしいでしょう。

しかしメリットの部分、デメリットの部分をしっかり把握して継続されている先生はもっと素晴らしいと思います。

具体的な方法を知りたい方は弊社までご相談ください。

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