整骨院経営でマッサージをするのはグレーゾーン
「整骨院業界」には、「マッサージ整骨院」と言っても過言ではない整骨院が増え続けています。
患者の中には、整骨院を「保険が使えるマッサージ屋さん」という認識がを持っている人が大半となりました。
整骨院でマッサージに近い施術を行うことは、厳密に考えると「グレー」というかほとんど「ブラック」に近い施術だと柔道整復師であれば知っているはずです。
整骨院は「柔道整復師」にしか開業権はありません。
専門学校のカリキュラムでは、「マッサージ」の勉強は一切行いません。
ところが、多くの整骨院では「マッサージ」を行っています。。
巷には「リラクセーション」や、「リフレクソロジー」、「整骨院」、「接骨院」という看板を掲げていても、どこも結局はマッサージをやっています。
マッサージの定義が曖昧なことに問題があるのかもしれませんが、「マッサージ」とは「マッサージ師」という「国家資格保持者」しか行うことができない施術行為です。
「マッサージ師」は「マッサージ」の勉強を国家資格取得のためのプログラムとして学習します。
しかし、「リラクセーション」、「リフレクソロジー」施設などで働く方々の大半は無資格者です。
整骨院に勤務する「柔道整復師」も、「マッサージ師」ではないので厳密に言えばマッサージに対しては無資格者です。
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マッサージ整骨院が増え続ける理由
なぜ、ここまで「マッサージ」を施術してしまっている整骨院が増えているのでしょうか。
それは、
マッサージをすると脳からドーパミン等のモルヒネと同様の快感物質を発生させることができるから
です。
マッサージは、「気持ち良い」、「いた気持ち良い」というような感覚を得ることができます。
そのため、患者が中毒化します。
中毒化すると定期的にマッサージを受けたくなるのでリピートしやすくなります。
「治る」、「治らない」に関係なく、「依存」を生み出します。
一度「依存」を生み出せば、集客に困ることがなくなるため、整骨院業界でも来院数の低下が懸念材料なので致し叶い気持ちでマッサージに手をだしたのでしょう。
もちろん下手な施術は論外ですが、「タッチ」や「手技」の施術がある程度うまければ、リピート客は増えるという構図が出来上がります。
ここにコミュニケーション能力があるなら鬼に金棒でしょう。
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これからの整骨院経営は小さく始めて高く売る
しかしながら、
「整骨院」と「リラクセーション施設」は全くの別物
です。
整骨院は
柔道整復師が行い外傷に対しての施術を行う施設
です。
慰安目的の「マッサージ」を行う施設ではありません。
仮に、レセプトの項目で保険内で治療しているのであれば、それは不正です(『整骨院業界は不正の温床になっている ~柔道整復師は何の専門家~』)。
国からの医療費・療養費の削減は、間違いなく今後進んでいきます。
そして、不正の摘発も次々と行われており、さらに厳しくなるタイミングは誰にも分かりません。
そのため、少なくともこれからの整骨院経営は健全な形で進めていく必要があります(『これからの整骨院業界の5年後を予測する』)。
そのためには、
交通事故の自賠責患者とスポーツ外傷患者
を中心に集患できるようにならなければ未来はないでしょう。
と言われても分かってるけどできない・・・という声が聞こえてきそうです。
そんな人はコチラの記事をごらんください。
これからの整骨院経営の渡り方が記してあります。