柔道整復師としてのプライド無き者は去れ
「柔道整復師」という資格についてもう一度考えてみてください。
「柔道整復師」という資格は、医師以外で唯一に、「骨折」、「脱臼」に触れることができる資格です。
まさしく「ほねつぎ」と呼ばれていた時代のことです。
ところが現状はどうでしょうか。
ほとんど「骨折」や「脱臼」に対応している「柔道整復師」さんはいません。
つまり「柔道整復師」という資格が何のためにあるのか分からない状態になっています。
さらに「整骨院」と考えると、より何をやるためのところのなのか分かりません。
整体をするところなのでしょうか?
マッサージをしてくれるところなのでしょうか?
もはや「整骨院」を開業するために「柔道整復師」という資格が必要なだけになっています。
それでも「整骨院」がビジネス的においしい時もあったので良かったのかもしれませんが、今となっては間違いなく斜陽産業でしょう。
私は、一人の「柔道整復師」として、「柔道整復師」だからこそできることを世の中の人に適切にアピールしたいと思っているのですが、皆さんはいかがでしょうか。
今のまま整骨院業界が進んでいくと、間違いなく「柔道整復師」の役割はなくなっていきます。
そんなことにならないためにも
柔道整復師は骨折を含む軟部組織損傷を中心としたスペシャリスト
になる必要があります。
怪我に対して、昔のような包帯固定、湿布といった内容の施術だけでは不十分です。
可能な限り安静期に炎症を抑え込み、痛みの排除を目的とした手技療法や物理療法を施し、一日も早く現場復帰させることができるようになることです。
そんなスペシャリストになるためには、あるものが必要です。
そんなあるものとは・・・
柔道整復師としてのプライド
です。
プライドというと軽く聞こえてしまうかもしれませんが、マッサージや美容エステのようなことをやるのに資格は必要ありません。
柔道整復師をやるからには、保険の使うことができるマッサージ屋さんと言われている現状に違和感を感じて欲しいと思います。
そして現実問題として、これからの整骨院業界は療養費・不正問題を中心として、柔道整復師としての在り方を考えていない整骨院は崩壊していきます(『これからの整骨院業界の5年後を予測する』)。
ここ最近の整骨院のカタチでやり続けられるのは、ほんの数年程度です。
それまでに、柔道整復師の在り方をプライドを持って考えなければ、整骨院なんて簡単に潰れてしまいます。
柔道整復師の在り方を考えないのであれば、今すぐ整骨院業界から引き揚げた方がいいでしょう。
それぐらい、これからの整骨院業界は混乱のカオス状態へと陥るでしょう。
あなたはなぜ柔道整復師をやっているのですか?