整骨院店舗の自費治療メニュー移行は当然の成り行き
整骨院経営において自費治療が占めるウエイトを増やすことが、今後の整骨院業界で経営を続けていく上で大切なことは経営者であれば理解されていると思います。
先日の記事『整骨院業界の未来は吉とでるか凶とでるか? ~「第4回柔道整復療養費検討専門委員会」の内容について~』でも記した通り、保険治療は国の意向に左右されています。
そしてその療養費に関しては削減されていく方向性であることは間違いありません。
しかし、自費治療メニューを加えたところで、適切に営業できなければ、患者様増えません。
また営業をかけすぎることで、患者様が離れていってしまうかもしれないという恐怖もあるでしょう。
ではどのように自費治療のメニューをウェイトを増やし行ったらいいのでしょうか。
本日は自費治療メニューへの移行方法について記していきたいと思います。
整骨院店舗の自費治療メニューのウェイトの増やし方
ではどのようにして自費治療メニューを導入していきばいいのでしょうか。
それは、
今現在行っている治療の一部を自費にする
という方法です。この方法が一番適切です。
患者様も効果を理解しているはずなので、断る理由がほとんどありません。
さらにポイントなのが
患者様が分からないように
という点です。
患者様は、あなたの治療にとても満足しているため、窓口料金をいつも以上に支払っていきます。
まったくの新しいサービスを営業したところで、患者さんはどういったものかよく分からないものにお金など払いたくはありません。
さらに、そのサービスで事業として成り立たせられるのであれば、保険内の治療を行う必要はありません。
そのため、自費治療のメニューを導入したいのであれば、今の施術内容を患者様が分からないように切替ていくことです。
もちろん患者さんには金額と何を行うかは明確にお伝えします。
伝えないとクレームになりますから。
しかし、現在のメニューを増やすのではなく、単価を上げるというイメージで切替えていきましょう。
これなら保険治療に自費を組み合わせることができると思います。
何か卑怯だと感じますか?
現実としては、売り上げを上げるための中途半端な自費メニューを導入していくことと大差ありません。
どうせなら、もっと効率的にリスクの低い形で導入する方が良いでしょう。
とはいえ、私は保険治療の中に自費メニューを導入していくことは、非常に難しいことだと思っています。
しかし、これからの整骨院業界は自費治療のメニューがキーポイントになることは間違いありません。
そしてはそれは、柔道整復師の本来の在り方だとも言えます。
整骨院店舗が自費治療型の整骨院になる一番良い方法
では、どうすればいいのでしょうか。
それは、
完全自費治療型の整骨院をつくること
です。
現状のベースで考えるのではなく、完全に新しい形の整骨院に変えてしまうことです。
これにリスクを感じますか?
しかし、気づいている整骨院オーナーを次々に行っていっています。
自費治療メニューを導入している整骨院はだいたい失敗に終わっていっています(『整骨院の自費治療移行と介護業界への参入の末路 ~コンサルタントの釣広告にだまされないで~』)。
そして、完全自費治療型の整骨院を作る前にやっていることがあります。
それは、
整骨院店舗の事業売却(M&A)
です。
居抜きで売却するのとは全く違います。
現在の整骨院の事業自体を売却うる方法です。
M&Aの最大のメリットは、従業員も幸せな形を実現できて、あなた自身もキャッシュを得ることができることです。
そして、次の整骨院の開業費及び軌道に乗るまでのランニング経費にあてられることです。
これで完全自費型の整骨院を作ることは、これからの整骨院業界の在り方と言えます。
整骨院業界の事業売却(M&A)の流れはとまらない?!
整骨院経営でも、M&Aは頻繁に行われていることです。
しかし、数十店舗規模のものが多く、馴染みがないというのが実情です。
今後は整骨院は居抜き売却ではなく、大手への事業売却をしていく時代に変わってきます。
整骨院の雇用制度などの実際を考えていくと現在の構図には無理があります。
それらを解消する為にも、資金力のある企業に経営を委ねるという方向性は加速してきます。
保険治療から自費治療のメニューに業界が変わっていくことも「柔道整復師」の本質を考えれば、当然の流れだと言えます。
しかし、その変化のために、現状をベースとした整骨院から移行していくという考え方は適切ではありません。
一度、保険治療の整骨院は事業売却した上で、自分自身の思い描く、完全自費治療型の治療院を開業するというのが最も適切な方法です。
それなりの売上を健全に行っている整骨院であれば3000万円/店舗ぐらいのキャッシュと無限の可能性が得られます。
整骨院のM&Aについて詳しく知りたい方は弊社LINEアカウントまでご連絡ください。