整骨院経営時代に経験した新たな壁
整骨院という職業は、開業してみるまでは、その中身について詳しく分かっていませんでした。
「様々なスポーツ選手や、一般の方々が体をメンテナンスしに訪れるところだ」という認識ぐらいでしかありませんでした。
しかし、実際にこの業界に入ってみると、プロの治療家と言われる方々の、骨折や脱臼をしている方々の応急処置への包帯、添え木の使い方ひとつにも感動を覚えました。
しかし、それとは反対にある感情も芽生えてくることとなりました。
整骨院経営に関しては特に問題はなく進んではいるものの、現場仕事というのは、本来私が目指している所から離れた場所にあることを感じていました。
自分の野球選手としての経験から、トレーナーとしての道、治療家としての道を歩んできた自分としては、やや違和感を覚えました。
私が経験した中での医療現場の解釈は、医療現場はまさに「仕事」であり、流れ作業になっていて、患者と向き合うようなことは行わない場所です。
患者はだれであれ結局は、
商売を成り立たせるための客にすぎない
のだと強く感じました。
これは、自分も経営したからこそ仕方がない部分があるのも理解できます。
しかし、患者側を経験した立場から医療現場に対して感じていたのは、
本当のところを理解してもらえないわだかまり
でした。
これでは両者の溝は深まる一方です。