医療従事者だけの問題でもない
とはいえ、選手側にも問題がないわけではありません。
とにかくスポーツ選手はケアを行いません。
練習が終われば早々と帰宅します。
全てのスポーツ選手が完璧なケアを行っているわけではありません。
というより、
完璧なケアをしている選手の方がまれ
です。
しかし、自己管理程度のケアは自分でするべきです。
それを医療現場に求めるというのは虫が良すぎます。
その日の練習の疲れはその日に取り、可能な限り翌日には残さないといった最低限の努力は行って欲しいものです。
さらに暴飲暴食、バランスの悪い食事の摂取など、自己管理意識の低さは目に見余るものでした。
自己管理面においても、正すのがトレーナーの役目だと感じていましたが、ケアの勧めにしても、外食を制限することに関しても現状のトレーナーという立場では困難なことが多かったことを記憶しています。
当時の私は、自分の力量不足を呪いました。
選手は練習と捉える幅を、
トレーニングだけでなく身体のケアも練習の一つとして考える
必要があります。
走ることや筋トレがものすごく良くできているのに、すぐ不調になったり怪我したり・・・。
こんな選手は周囲にいませんか?
もしかしたら自己管理が全くできていないのかもしれません。
ちなみに、選手面の意識を変えていく活動としては「野球肩革命所」というメディアサイトを運営しています。
自己管理の意識を芽生えてもらえるような情報配信や、管理方法などを伝えています。
医療現場に携わる人間として、「単純に選手が怠っているんだ」という自暴自棄的な発想はやめて、少しずつでも伝えていく努力をしなければならないと感じています。
そんな医療と現場のギャップを感じることになったトレーナー時代を3年間過ごし、整骨院を開院する運びとなりました。