整骨院経営を続けたければ医者との差別化をせよ

整骨院経営と整形外科との違い

さて、整骨院と整形外科とは何が違うのでしょうか。

皆が一度は勉強している内容なので、再確認をした上でマーケティングのためのターゲット層の洗い出しを行いましょう。

【整形外科】
・注射が打てる
・手術ができる
・薬の処方ができる
・診断ができる
・保険の請求権がある

【整骨院】
・骨折や脱臼の応急処置ができる
・手技や物理療法を駆使して痛みの緩和や軽減を得意とする
・整形外科に比べ患者に触れる時間が長い
・保険の請求権がない(委任払い制度)

これらの違いは関係者であれば、誰もが知っていることです。

しかし、患者からすれば関係ありません。

患者は整骨院と整形外科の違いなんて知りません。

これは「商売」の観点で言えば致命的です。

何をやってくれる所か分からない場所に来る患者はほとんどいません。

そのため、整骨院がどういった場所であるのかを理解した上でメリットを明確にアピールする必要があります。

具体的な方法で言えば、「注射」や「手術」、「薬」などの「メリット」や「デメリット」を明確に伝えられるような知識をつけることなどでしょう。

また、医師は確定診断によって患者の症状に対して診断を下すため、診断と症状がイコールしているとは限りません。

または、医学的処置を懸念する患者からの口コミを誘発するようなマーケティングをするなど、整形外科との違いを患者の中で明確にしてあげることです。

現状で言えば、

患者は整骨院を保険が使えるマッサージ屋さん

と認識しています。

これも一つの分かりやすいメリットかもしれませんが、明確なルールの上では不正の上に成り立っていた方法です。

いつまでも続く方法でないことは明確です。

一度、自分の整骨院が患者からどういった所と認識されているのか確認してみましょう。

明確な答えがないのであれば、これからの整骨院業界は渡っていけないでしょう。

そうして考えていくと行き着く先は整骨院という看板の必要性が薄いことに気づくかもしれません(『これからの整骨院経営は整骨院という看板を捨てること』)。