これからの整骨院業界に柔道整復師の資格はいらない?!
かなりショッキングなタイトルですが、最後まで読んで頂けるとその真意がわかると思います。
これからの整骨院業界に関して非常に大切なことを書いていきます。
整骨院経営.comは柔道整復師向けに書いていますが、これから、柔道整復師になろうとしている方にも重要なことです。
これからの整骨院業界を端的に言ってしまえば、
柔道整復師は、「整骨院」という看板を出さずに、保険を使った施術はしないほうがよくなる
と言えます。
その理由は、「柔道整復師は怪しい」、「柔道整復師は不正をしている」という世間的なイメージが定着して行く可能性が高くマイナスの評価を得てしまうためです。
国が本格的に療養費委任払い制度を実質的に形骸化させる方向性に動き始めています(『療養費委任払い制度が使い物にならなくなる日は近い』)。
また、マスメディアや、保険組合等の圧力により、近い将来に一般患者となりうる方々へ知識として定着が行われていきます。
すると、現状の整骨院業界のデフレ状態を考えれば、皆が自費治療を導入する方向性に進んでおり、今までの整骨院業務に関しては大手企業が行っていく形になってきています(『これからの整骨院業界は大手企業が牛耳る時代に ~これからの整骨院業界の渡り方~』)。
さらに、柔道整復師は国家資格であるため、資格取得までの時間やお金をかけることになります。
これらの状況を鑑みると一つの答えに行き着いてしまいます。
それは、
柔道整復師という国家資格は取得しないほうがいい
ということです。
正確に言えば、柔道整復師という国家資格のメリットがなくなるということです。
現在でも蓋をあければ、マッサージしかやっていない整骨院が五万と存在します。
それに恐らく、柔道整復師を目指そうと思う人であれば、誰しもが自費治療を行うような治療院を夢見ているはずです。
そんな治療院を目指しているのに、たいして役にも立たない学校にお金と時間をさくぐらいなら、その3年間で整骨院の現場感を養って自費治療の整体で治療院を軌道に乗せるぐらいのことは可能です。
柔道整復師という資格のメリットは「整骨院」という看板を掲げることができることと、保険治療が行えることです。
しかし、その両方が使い物にならなくなった日には「柔道整復師」の資格は無意味になります。
すでに3年間の時間と費用を割くだけのメリットはなくなっています。
せめて資格を目指すなら、「柔道整復師」ではなく、「鍼灸師」を目指すといいでしょう。
人の体に金属を刺すことができるのは「医師」と「鍼灸師」だけに与えられた特権です。
整骨院を開業するため、整骨院で施術者として働くためには「柔道整復師」という資格は必要です。
しかし、自分で治療院を開業していきたいと考えていく人にとっては「柔道整復師」という資格は不必要なものになってきています。
そして、今後さらに不必要なものになり、むしろデメリットな時代が来る可能性さえあります。
柔道整復師のカリキュラムにある「骨折」や「脱臼」の患者なんて年に何人くるでしょうか。
そんなニーズのないことに時間をかけていては世の中渡っていくことはできません。