整骨院は成熟した時が事業売却のタイミング
開業して様々な広告や宣伝を行い、地域やその他の方々に認知され、患者様の増患が見込まれてきました。
開院当初はどんどんアベレージも増えていくでしょう。
次第に施術スタッフを増員し、対応していきますが、いつの日かある一定の人数で変動しなくなってきます。
新患は増えているのに、アベレージは増えていかないという状態です。
利益もしっかり残っています。まさに整骨院がしっかり成熟しました。
そうです、
この状態こそが整骨院の売り時
なんです。
一番脂ののった時期と言ってもいいでしょう。
アベレージが安定してきて半年くらい経った時期に売却先を探すと、最小の労力で最大の売却益を得ることができます。
実際に売却となると、約2ヶ月から4ヶ月はかかると思いますので、ちょうど整骨院自体が軌道に乗り始めてから約10ヶ月ほどで売却が完了することになります。
と、これだけの話を聞いていると何故そのタイミングで売却をするのか、と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれません。
最大の売却益といっても、そんな簡単に事業売却なんてできませんよね。
たくさんの思い入れや意気込みがあって経営してきた整骨院だと思います。
とはいえ、それを加味したとしても、約5年かけて整骨院を作り上げ、売却に持っていく方向がベストだと思います。
事業売却への理想の状態
人気の整骨院を経営したことがある方であれば、様々な気苦労を知っているはずです。
1日50人の来院アベレージ、自費なども取り入れながら約8万〜10万円の売り上げを作ります。
この作った売り上げを30日間で300万前後の月商を確立するまでに育てましょう。
これが12ヶ月で約3600万円の年商です。
これを4年間続けることができれば、経費等を差し引いても1億近い純利益となります。
ここに売却益が乗ってきますので、1億の利益はそれほど難しいことではありません。
まして5年運営していることより、間違いなく1億は超えてしまいます。
経営的な数字が上手くいっていたとしても、なかなか思い通りの整骨院を作り上げることが難しい業界です。
そんなときは延長線上で考えるのではなく、事業売却をもって一度リセットした後、得た資金を使って次のステージで勝負をした方が後先を考えると理にかなっています。
また、別の業態への移行も可能となってきます。
様々な動きが行えるのもキャッシュがしっかり留保できるためです。
現状は赤字の整骨院の売却の話が大量にあります。
しかし赤字ではまず売れません。
赤字ならいち早く黒字転換をして、事業売却の道を歩みましょう。