従業員の心、経営者知らず
「経営者と従業員の立場の違い」というのを、整骨院経営期間に経験したことを踏まえての実例お伝えしたいと思います。
私が研修させていただいた整骨院は1日80人~100人ほど来院する整骨院でした。
急にたくさんの患者様が来院したり、全くこない時間があったりなど、時間帯や天候などに左右されることが多い整骨院でした。
急に沢山の患者様が来院した時は大変なものです。
患者様を帰さないように、患者様を待たせないようにと、とりあえずどんどんベッド内に案内していきます。
症状の様子を聞きながら施術が始まり、決まった時間で施術を終わりにしてぐるぐる回して行くというルーティーンがメインの整骨院でした。
そういったことの繰り返しではありましたが、急に来院患者がどっとくるいわゆる「ラッシュ」はとても苦痛でした。
働き始めた当初は新鮮さからか、ワクワクしながら施術していた記憶があります。
しかし、いつしか、苦痛に変わり、「患者なんてくるな!」と思うようになったのです。
本当、我ながら、クソ従業員ですよね。笑
経営者の心、従業員知らず
これが「経営者」の立場になったとたん、「ラッシュ」の見方が変わってきます。
一日の中で「ラッシュ」がきたとしても、こなかったとしても、
1日の来院患者数を気にするようになっと
という変化が起きます。
もっと細かく言えば、
・1人あたりの単価
・1日の総売上
・売上の月ベースに換算
・税金の計算
・ストックできる現金
などを考えるようになりました。
経営者と従業員はどこまでいっても立場が違う
この経営者と従業員の立場の違いは、どちらも経験したことがある人にとってはあるある話ではないでしょうか。
何が良いたいかというと、思ったことがあるからダメ、とか思っているからダメとか言うハナシではなく、
必ずそこには経営者の立場と従業員の立場というのが存在する
ということです。
そこで、経営者が考える大切なこととは何でしょうか。
従業員に「バカ野郎!」と怒鳴り散らしますか?
そういう教育法を行う方もいらっしゃるとは思いますが、どうやら時代にそぐわないようになってきているようです。
これも良いか悪いかのハナシではありません。
従業員に対して、「患者なんてくるな!」と思わせないように、何か付加価値的な要素を組み入れる必要があります。
「患者なんて来るな!」と思っていることを特に否定する必要もなく、そういうものだと思うことが一番でしょう。
従業員からすると、1日動かずお金がもらえればそれは最高だと思います。
そこは人間なので仕方がないことでしょう。
人はめんどくさがりで怠け者です。私も同じです。
とはいえ、その怠け心を存分に発揮していては、どうやら生きていくことは難しいようです。
「患者なんて来るな!」と思ている従業員のモチベーションを高く維持してもらうために、つまり、マンネリ化しないような一工夫や二工夫が必要になってくるでしょう。
その工夫によって患者への接し方も変わってきますし、簡単に辞めたりしなくなってきます。
経営者と従業員は根本的な考え方が異なるために理解し合おうというのがそもそもの間違いです。
ある程度の距離感を持って、ドライに捉えるところと熱く接するところのメリハリを大切にしていきましょう!