整骨院業界から本物の治療家が減っている理由

本物の技術を持った治療家は患者をリピートなんてさせない

大して技術もない施術者は、簡単に幸福感が与えられ、中毒性の高いマッサージを行い患者が通い続ける状態を作ろうと考えます(『マッサージは気持ちが良いだけで何も治療していません。』)。

本物の技術とは数分、数十秒で不調を取り除き、1~数回の治療で完治させてしまいます。

そのため、本物の技術を持った整骨院は、同じ症状でリピートさせるようなことはありません(『整骨院店舗を繁栄させてくれる本物のリピートとは』)。

仮にリピートをしても、また別の症状を患った際に来院するだけです。

本物の技術をはき違えてしまった整骨院が大量に存在することにより、ライバルは民間資格を持っているようなリラクセーションサロンなどと比較されるようになり、患者からは「保険の使えるマッサージ屋さん」という認識さえ受けます。

当然と言えば当然の話で、今や大半の整骨院では「治療」ではなく「慰安」が行われているので仕方がない話です。

一昔前では「整骨院」が「ほねつぎ」として地域の市民権を得ていたものの、大部分の人から存在価値が薄れてきてしまっています。

というか「国家資格」によって守られていた化けの皮が剥がされてきたのが現状です。

骨折や脱臼といった柔道整復師が本来扱ってきていた外傷患者が激減し、整形外科へと役割が移行していったことが分かりやすい現実でしょう。

これからの整骨院業界を考えれば、今起きている患者の整骨院離れ、本物の治療家の減少(事実の顕在化)は止まることはないでしょう。

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